名将が、新たな節目の白星を手にした。巨人・原辰徳監督(63)は24日のオリックス戦(東京ドーム)に4―2で競り勝ち、歴代10位の星野仙一氏に並ぶ監督通算1181勝目をマーク。同9位の別当薫氏(1237勝)にはあと56勝としており、今季中の一桁ランク入りも夢ではない。別当氏に並ぶことができれば、今季85勝に到達することになり、10度目のリーグVと4度目の日本一が見えてくる。 (片岡将)
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主砲・岡本和の10戦ぶりの13号2ランで先制も7回に追いつかれる嫌な展開。それでも、アダム・ウォーカー外野手(30)が8回無死一、二塁から値千金の左前打で勝ち越し。指揮官の手に1181個目の白星が贈られた。
「チームの主導権を持って戦うとジャイアンツとしてのチーム力をより発揮できる。そういう意味ではきょうのようなゲーム展開というのは厳しかったが、理想形だと言っていいと思います」と勝ったこと自体は喜んだ原監督。
だが通算勝利記録には「いや、もう全く意識がなくてですね。私が今のところは突っ走っているだけなのでね。そういうことを考える余裕もないですね」と強い関心は示さない。2019年の監督通算1000勝や、一昨年に川上哲治氏を抜いて球団歴代単独1位となる通算1067勝目を挙げた際にも「浸る余裕はない」と道半ばであることを強調した。