桜井奈津です。川崎競輪場ではナイター開催2日目を迎えます。
4月に行われたGⅠⅠⅠ桜花賞では地元の郡司浩平選手が3連覇! 松浦選手との同着優勝でしたが、しっかりと地元ファンの期待に応えてくれました。勝つことが当たり前で、常に勝つことが求められる立場というのは、私たちの想像をはるかに超えて苦しいでしょう。
そのようななか、日々の弛まぬ努力はもちろんですが、やはり「ホーム」ではいつも以上に応援する声が力へと変わり、本来の、あるいはそれ以上のパフォーマンスを発揮できるのではないでしょうか。
さて川崎ナイター今開催、私の注目選手は「地元ホームバンク」のベテラン・成田健児選手。直前に走っていた函館GⅠⅠⅠでは確定板に2日間のっていました。特に印象的だったのは2日目のレースです。とにかく目標をギリギリまで見捨てない。慌てて早めに切り替えたりはせず、レースをじっくりと冷静にみて動き、最後の直線でうまいコース取りからぐぐっと伸びる。これぞ職人技といった感じです。
初日もそんな成田選手の技が炸裂(さくれつ)でしたね。レースは高田選手の先行策となり、5番手から成田選手が目標としている蒔田選手がまくりを仕掛けるも、なかなか進まずピンチな展開に。最終3コーナーでは5、6番手と絶望的な位置にいた成田選手でしたが、直線外伸び良くなんと1着! タテ脚も身体の動きもバツグンでした。
ということで、その成田選手が登場する12Rを注目レースにします。好調な橋本選手のラインの3番手。橋本選手が早めにきっちり仕掛ければ本線でのライン決着が濃厚と考えます。番手絶好の山賀選手から、あとは差し脚鋭い杉本選手も絡めて〔7〕-〔1〕〔2〕〔4〕-〔1〕〔2〕〔4〕。
成田選手にとっては、久しぶりの決勝に勝ちあがるには2着までを狙いたいところなので、ゴール前、中割り強襲なら〔4〕-〔1〕〔7〕-〔1〕〔2〕〔7〕も狙いたい。
(女優・モデル)
■桜井奈津(さくらい・なつ) 2016年の某新聞社ミスコンでのグランプリをきっかけに、17年には競輪の予想・妄想の魅力にどっぷりとハマり、とにかくご飯より車券。旅打ちが好きで各地へ脚を運び、19年には全国競輪場全43場を制覇。