2022年度全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪(通称・全プロ記念)は28、29日の2日間、長崎県の佐世保競輪場で開催される。全プロ記念競輪は全日本プロ選手権自転車競技大会の前に開催されるS級トップレーサーたちの戦い。残念ながら30日に行われる予定だった自転車競技大会はコロナ禍のため、3年連続で中止が決まっているが全プロ記念だけは開催される。
全プロ記念は1995年から開催されており、当初は1日のみの実施だったが、2005年より2日制の現在のスタイルになった。出場選手は総計108人(9車立て×12R制)。まず、全日本プロ選手権自転車競技大会に出場予定のS級S班に在籍している選手が選ばれ、次にS級で選考期間中の平均競走得点が高い選手が選出される。
初日は優秀(3R)、特選(3R)、選抜(6R)が行われる。優秀戦の各上位3人が2日目メインのスーパープロピストレーサー賞(SPR賞)、残りの18人がワンダーステージに進む。
SPR賞は目下、松浦悠士(広島)が豊橋、広島と連覇中で3連覇を狙う。初日優秀も想定では連携実績抜群の太田竜馬(徳島)の番手があり、有利に運べる。優秀には地元九州地区から山田庸平(佐賀)、中川誠一郎(熊本)、荒井崇博(佐賀)、園田匠(福岡)の4人が出場する。ホームバンクの井上昌己(長崎)が直前の欠場でダービー決勝進出、直前の松山FⅠ完全Vの荒井にかかる期待が増える。荒井は松山初日に堂々先行逃げ切り、SSをも脅かす存在だ。