今や日本は65歳以上の高齢者の割合が28%を超えた「超高齢社会」。一人ひとりが健康寿命を延ばし、若々しくいることが最重要課題である。「老化防止」に良いと言われる方法は多数あるが、中には根拠不明のものや単なる都市伝説も。いったい何が正しくて、何が誤りなのか。
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そこで、紹介したいのは120の「老化防止メソッド」を1冊の本。お茶の水健康長寿クリニック院長の白澤卓二医師の監修による『「一生老けない」にいいこと超大全』(宝島社刊)である。
担当編集者は言う。
「『老けたくない』という気持ちは、大人の方であれば多かれ少なかれ共通して持っているものだと思います。『老けない』ための情報はインターネットにさまざまな情報が飛び交っていますが、本書では『食べ物』『食べ方』『運動』『生活習慣』『考え方』といったテーマ別に〝一生老けないためにいいこと〟について、白澤先生監修のもと、医学的根拠に基づく正しい情報を網羅しました。若々しく居続けたい、健康で居続けたいと願う方に読んでもらえれば幸いです」
第一章「知っておくべき『老化の原因』」で、いきなり手が止まる。例えば、以下の内容だ。
《食物繊維のとりすぎは逆効果?》
余計に摂取した食物繊維は、下痢の原因となり、必要なミネラルも排出してしまう。結果、カルシウムや鉄、亜鉛が減少し、骨粗しょう症や貧血、味覚障害などを起こすことも。また、腸の調子が悪くなると、栄養の吸収力が低下し、腸内で作られるビタミンB群も減少する。
《「粗食は健康的」は都市伝説⁉》
ご飯と味噌汁、漬物などの粗食ではタンパク質や資質が不足。貧血や免疫力の低下、筋肉量の減少、エネルギー不足から、老けて見えるだけでなく、高血圧や血管の老化、脳卒中などの原因にも。