あのシリーズ作はなぜヒットしたのか。その裏側に迫る連載最終回は、サスペンス・アクション「デルタ・フォース」(1986年)。3作が製作された。
アメリカの旅客機がアラブ系ゲリラにハイジャックされた。アメリカ陸軍特殊部隊のデルタフォースに出撃命令が下り、機内に残された人々と連れ去られた人質の無事救出に命をかける。
世界最強のコマンド部隊のスコット・マッコイ少佐を演じたチャック・ノリスは正義感と誠実さにあふれ、男の色気も感じさせる。シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガーら並みいるアクションスターの中では小柄なほうだったと来日の際に感じた。
物静かな武術家で、ブルース・リーとは俳優になる前から親交があり、後に「ドラゴンへの道」で共演している。俳優への転身は門下生のスティーヴ・マックイーンに勧められたそうだ。
危機迫る本格派アクションのパワーをもり立てているテーマ曲はアラン・シルベストリ。日本ではプロ野球などスポーツの好プレー、珍プレーの場面で流れている。そう聞くと、映画に親近感がわくでしょう。