近畿の難関私大である関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)の合格者数ランキングを見ていく。
首都圏ほど、私立の中高一貫校が発達していない近畿にあって、関関同立合格者ランクは公立校が優勢で、ベスト10はすべてそれ。ランク全体を見ても17位までを占めている。
ランク1位から3位の学校は、合格者が大きく増え、前年の順位からジャンプアップという共通項がある。1位の膳所の前年順位は9位。合格者が200人増えたことが要因だ。2位の大手前は前年を158人上回り7位から、3位の四條畷は160人増で11位からそれぞれ順位を上げている。
大手前と四條畷は、大阪府教育委員会から、府公立校の難関大合格実績を高めることを主な目的としたグローバルリーダーズハイスクール(GLHS)に指定―という共通点もある。5位の豊中、7位の茨木、8位の三国丘、9位の高津もGLHS指定校。
兵庫では西宮・市立が4位に入った。合格者は前年から26人減と大きな変動ではないが、上位3校の伸びが大きいため、1位から陥落した。
関関同立ランクは地元近畿の学校が優勢な中、他地域では、瀬戸大橋で結ばれている香川の高松が合格者310人で53位と、比較的上位に入っている。
新幹線で結ばれている愛知の学校も多く、公立トップ校の岡崎が合格者数303人で55位。岡崎の大学別合格者数は、関大7人、関学14人、同志社114人、立命館168人で、名古屋から新幹線で大阪より手前の京都を所在地とする同志社、立命館の合格者が多いのが興味深い。