西側諸国「6月反攻」に秘密兵器 ゼレンスキー大統領、東部苦戦に「装備の差」主張 これまでで最も殺傷力が高い榴弾砲供与か 「8月までは一進一退」識者1/3ページ

「M777」榴弾砲(ロイター)
「M777」榴弾砲(ロイター)

ロシア軍がウクライナ東部ドンバス地方で、攻勢を強めている。すでにルガンスク州の95%を占領、最後の砦である要衝セベロドネツク市の包囲もほぼ完了し、一部で突入作戦も始まった。ドネツク州でも攻撃が激化している。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシア軍との圧倒的な装備の差を強く訴える。西側諸国は新たな武器供与を表明するが、6月の「大反撃」に向けて一刻の猶予もない。

ルガンスク州のガイダイ知事は27日、通信アプリへの投稿で、ウクライナ軍の同州からの撤退が「可能性としてあり得る」との考えを示した。

セベロドネツク市の市長は、同市の「周囲3分の2がロシア軍に占拠された」とした。補給路は既に遮断状態との分析も出ている。同市が陥落すれば州全域が制圧される可能性がある。

ドネツク州でもロシア軍が大規模な砲撃を加えており、ポドリャク大統領府長官顧問は「ロシア軍は人々を生きたまま焼いている」と非難した。

軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は「侵攻当初、ロシア軍は戦線を広げ過ぎたことで補給ラインをつぶされ苦戦していた。今は戦線をコンパクトに絞り、補給網が安定している東部戦線に集中したことで優位に立った。ただ、決して大きく勝っているわけではない」とみる。

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