令和の完全男を相手にエース投入を回避した阪神の作戦がまんまとハマった。
負ければ自力V消滅の可能性があった阪神は27日のロッテ戦(ZOZOマリン)で佐々木朗希投手(20)に6回まで4安打、7三振の無得点に抑えられるも、先発のウィルカーソンも8回まで無失点と奮投。9回に佐藤輝の11号ソロが飛び出し、これしかないという勝ち方で、ミラクルを起こした。
チームトップタイの4勝目を挙げたウィルカーソンは「いい投球ができてうれしい。中5日はアメリカでよくやっていたことなので、大丈夫だった。次も中5日でいきたい」とニッコリ。阪神はローテーション通りなら、中6日でエース・青柳だったが、前回20日の巨人戦(甲子園)で6回118球を投げたため28日に回し、21日の巨人戦で7回98球を投げたウィルカーソンを中5日で送り込んだ。
ローテを入れ替えた理由をネット裏の他球団スコアラーは、「朗希に負けるからに決まってるだろ‼」と即答。「青柳を朗希と投げ合わせて負けたら、3タテを食らう可能性もある。外国人(ウィルカーソン)なら日本人と比べて朗希と投げ合うプレッシャーも少ないだろうし、そこで勝てばもうけもの。矢野監督はそういう戦術をとったのではないか」と分析した。