エンターテインメントで地方再生・創生のお手伝いをします―。大手芸能事務所、サンミュージックプロダクション(東京都新宿区)が、今夏から社会貢献事業にも力を入れていくことになった。その手始めに、故郷の再興などに取り組む自治体や公共施設と組んで自社タレントによるエンタメで元気づけていく。
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事始めは「サンミュージックGETお笑いライブ」。これまで事務所の地元・新宿のライブハウスで若手がネタを披露する場だった「GETライブ」をグレードアップさせ、小島よしおやダンディ坂野、スギちゃん、ぺこぱら人気者から新人まで一丸となって、楽しいステージを展開する。
7月17日は福生市民会館(東京都)の夏の文化イベント、8月13日は横須賀市文化会館(神奈川県)の町おこしイベントに初見参だ。
この2都市に白羽の矢が立った理由を、サンミュージックの代表取締役社長の相澤正久さんはこう説明する。
「地域の人たちを明るく笑顔に、という福生市の文化イベントがコロナ禍で見合わせになっていた昨年、地域コミュニティーの活性化を図る横須賀市のeスポーツイベントに自社タレントが出演したところ、『町を音楽、スポーツ、エンタメの都市にしたい』と市長が仰る。全国各地で人口減少が叫ばれていますが、横浜と並ぶエキゾチックタウンで僕の故郷でもある横須賀も同様で考えさせられました。わが社のエンタメが各地の活性化や地域の人たちの幸せにつながるなら、全国どこでもお手伝いしたいです」