3日目に64をマークしてトップに立った小祝さくらが、最終日には足踏み状態ながら逃げ切って昨年8月以来の今シーズン初優勝を遂げた。
今年の小祝は大きな転換期を迎えていた。兆しは昨年後半からあった。アマチュア時代からの持ち球であったドローボールの精度が落ち始めていたのだ。
左への曲がり幅が大きくなり、左ラフに打ち込むシーンが目立つようになった。修正のために試行錯誤を繰り返してはいたが、納得できる結果は得られなかった。
長年アドバイスを受けてきた辻コーチから離れ、自身で道を切り開くことを決めた小祝の試行錯誤は今シーズンも続いた。このままでは、答えを見つけられない。追い込まれて、新コーチにアドバイスを受けることにしたのだが、さて、だれに教えてもらえばいいのか…。
自分でネットで調べ、兵庫県に拠点をおき、谷原秀人はじめ男女プロを教えている、吉田直樹コーチに連絡してようやく話がまとまった。
まず、曲がり幅を少なくしてコントロール性を高めること。さらには、ドローボールだけでなく、フェードボールも打てるようにしてゴルフの幅を広げること。