日本の元気 山根一眞

人生データのスーパー整理術(12) デジタルデータの100年保存は可能か メディアは進化も…再生機が「短命」でジレンマ1/3ページ

経年劣化などで読み出し不能になったHDD
経年劣化などで読み出し不能になったHDD

書類やビデオ、写真など貴重なデータの多くが閲覧、再生不能ぎりぎりの状態になっている。それらがまだ何とか読み取れるうちにデジタルデータ化し保存しておこうと奮戦を続け、そのノウハウを披露してきた。

苦労の日々を通じて実感したのは、「記録し再生するマシン」は短命で消えていく一方で、そのマシンで記録した「メディア」は置いてきぼりをくう宿命にあるということだ。文字情報や映像、写真などの「記録」は人生にとってかけがえのないもので、後世に残すべき文化も多く含まれている。それらが見られなくなるのは「私の人生」を失うようなものなのだ。

■死屍累々のわがHD群

しかも、古いメディアをやっとデジタル化してハードディスク(HD)に保存しても、次なる悲劇が待っている。HDは「寿命5年」と言われているからだ。HDは回転機構があるのでいずれ壊れる。回転機構がないSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)は長寿命と思いがちだが、集積回路の固定樹脂などの劣化が進めばやはり読み取り不能になる。SSDも「寿命5年」と考えねばならないというのだ。

私の書斎や書庫には1980年代初頭から使い始めた各種規格のビデオテープや文書を保存したフロッピーディスク、MO(光磁気ディスク)、そして100個近いHDが保存してある。裸状態のHDは100円ショップにある「はがき整理ケース」にウソのようにぴったり入るので、それに収め、書棚に本と同じように並べてきた。だが、その多くがゴミになる危機にある。

読み出す手段がない80年代初期のワープロ専用機の5インチフロッピー(山根一眞撮影)
90年代にワープロやパソコンの主記録媒体だったフロッピーディスク。読み出せたのは2割程度だった(山根一眞撮影)

手持ちのHD(3・5インチと2・5インチの2規格)の2―3割は、接続方式が現在のSATA(シリアルATA)ではなく旧規格のIED(パラレルATA)だが、これらの読み書きに必要な専用HDケースも接続端子も入手難だ。また、経年劣化なのか、20―30年前のHDの中には認識できなくなったものが増えている。

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