日本の元気 山根一眞

人生データのスーパー整理術(12) デジタルデータの100年保存は可能か メディアは進化も…再生機が「短命」でジレンマ3/3ページ

焼き込みは通常のDVDやBRDとまったく同じだが、1枚目は途中で原因不明の「エラー、失敗しました」で740円を損失した。こういうことは通常のDVDの焼き込みでもよく経験してきた(なのでこの10年、データ記録にDVDやBRDは利用していなかったのだが)。

2枚目に、デジタル化した古いビデオ数本の焼き込みに成功。もっとも、25GB分の焼き込みには45分もかかったが。

ここでふと思った。100年後にこのBRDを再生しようとしても、このBRDを再生するドライブが残っているはずがない、と。今から100年前の1922年(大正11年)には、まだラジオ放送も始まっていなかった。これからの100年はこれまでの100年とは比べものがないほどメディアは進化する。つまり、M―DISCが読み出す手段がないという現在と同じ隘路(あいろ)にはまってしまう恐れが大きい。

95年に3万2800円で購入したフラッシュメモリカードの容量はたったの20MB。上のマイクロSDカード(64GB)は同フラッシュメモリカード3300枚分が記録できるが、いずれ読み出す手段がなくなるだろう(山根一眞撮影)
95年に3万2800円で購入したフラッシュメモリカードの容量はたったの20MB。上のマイクロSDカード(64GB)は同フラッシュメモリカード3300枚分が記録できるが、いずれ読み出す手段がなくなるだろう(山根一眞撮影)

となれば、やはりHDデータを5年ごとに保存し直すのが最良の選択、というのが情けない結論です。

■山根一眞(やまね・かずま) ノンフィクション作家、福井県年縞博物館特別館長。北九州博覧祭北九州市パビリオン、愛地球博愛知県総合プロデューサーなど多くの博覧祭、万博を手がけてきた。近刊は『スーパー望遠鏡「アルマ」の創造者たち』。「山根一眞の科学者を訪ねて三千里」(講談社)などを連載中。理化学研究所名誉相談役、JAXA客員、福井県交流文化顧問、獨協大学環境共生研究所客員研究員、日本文藝家協会会員。

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