参院選(22日公示・7月10日投開票予定)で東京選挙区に自民党公認で出馬するタレント、生稲晃子氏(54)に思わぬ裁判沙汰だ。立候補を決めたことで、出演していた通販番組の映像が使えなくなったとして、番組運営会社が所属事務所に900万円の損害賠償を求める訴訟を起こしたのだ。
訴えたのは通販番組企画・制作の東京テレビランド(東京都港区)。生稲氏は同社の「痛快!買い物ランド ショップ島」に継続的に出演していた。4月上旬に自民党が擁立を発表したことで、生稲氏出演の映像が利用できなくなり、所属事務所に損害額の補塡(ほてん)を求めたが「満足できる回答がなかった」としている。
生稲氏の所属事務所は訴状をまだ受け取っていないとした上で、契約違反に該当することはないと主張する一方、差し替え映像の制作などに協力してきたことを挙げ、訴訟になったことを残念としている。