「絶対に転ばないためにはどうしたらいいですか?」と聞かれることがあります。
その答えは「絶対に立って歩かないこと」。
でも、お分かりのように、これは正解ではありません。人間の生活と幸福を無視しているから。転ばないに越したことはありませんが、私たちは転ばないためだけに生きているわけではありません。
その上で、できるだけ転ばないようにしたいもの。そのために必要なのは、転ばないように注意すると同時に、自分の「転びやすさ」を知ることです。高齢になって転ぶのは、加齢による体の機能の低下だけではなく、それまでの生活習慣や運動不足などが積み重なって、転びやすい体になってしまった結果でもあるからです。
転倒の原因は、①老化②病気③運動不足―の3つ。すぐにできる「転びやすさ」のセルフチェック法をお伝えしましょう。