改憲に必要な議席大きく超える 松田氏予測
同じ野党でも、日本維新の会は党勢拡大が予想される。「選挙区4、比例8」の計12議席で6議席増。
「コロナ禍での大阪府市の対応や、保守的立ち位置が独自色となって追い風となっている。ただ、一気に『参院の野党第一党』奪取には至らない見通しだ」
岸田内閣に是々非々の立場をとる玉木雄一郎代表の国民民主党は「選挙区2、比例2」の計4議席で、3議席減となる見込みだ。
「共産党との連携を否定して一部で評価されているが、党勢拡大にはならなかった」
このほか、国会でのパフォーマンスが注目される山本太郎代表のれいわ新選組は善戦しそうだ。松田氏は「選挙区1、比例2」の計3議席で、3議席増と分析した。
新勢力の政治団体「参政党」も、「インターネットを武器に選挙戦に臨み、保守系の支持も得ている」といい、「比例1」とした。
参院選は、憲法改正の行方にも影響を与えそうだ。
松田氏の予測では、自民党と公明党、改憲に前向きな日本維新の会、国民民主党の合計議席(非改選を含む)は174議席となる。参院248議席のうち、改正の国会発議に必要な参院3分の2を大きく超える。