今年最大の政治決戦である参院選(22日公示―7月10日投開票予定)が近づいてきた。現時点で、岸田文雄首相(総裁)率いる自民党の優勢と、泉健太代表の立憲民主党など左派野党の苦戦、松井一郎代表(大阪市長)の日本維新の会の勢いなどが伝えられている。ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、日本を取り巻く安全保障環境が激変したうえ、コロナ禍や物価高が国民生活に追い打ちをかけるなか、有権者はどんな審判を下すのか。選挙分析で定評のある選挙プランナーの松田馨氏が、政党別の獲得議席を予測した。
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「全体として選挙への関心が低く、投票率が伸び悩むことが予想されるなかで、自民党に強さがある」「32ある1人区のうち、自民党は多くの選挙区で優勢だ」「内閣支持率は、新型コロナウイルスやウクライナ侵攻への対応が評価されているが、『他の内閣よりいい』など消極的支持も多い」「ウクライナ侵攻によって国民が現実的な安全保障を求めるなかで左派政党への支持が失われつつあるのも大きい」
松田氏はこう語った。
世論調査や過去のデータ、最新情勢をもとに、松田氏が算出した各党の獲得議席予測は別表の通り。
まず、自民党は「選挙区43、比例18」の計61議席で、非改選を含め6議席増の116議席に伸ばすという。