いよいよ今月、約2年ぶりにインバウンドが復活します。まだ団体ツアーに限るとはいえ、コロナ禍で衰退した観光地にとって起爆剤になることは間違いありません。
さらに先ごろ、ダボス会議の主催者「世界経済フォーラム(WEF)」が2021年版の旅行・観光開発力の調査で、日本が初めて1位に選ばれたと発表しました。また昨今の円安は、世界の観光客を日本に誘う追い風になりそうです。つまりこれから 〝世界一の観光地に選ばれた日本をリーズナブルに楽しめるサマーバケーション〟がやってくるのです。インバウンドが増えないワケありません。
ただここ数年、日本の夏はとんでもなく暑くなっています。特に今年は、早くも5月に史上初の猛暑日を記録しました。気象庁の長期予報を見ても、平年より暑くなるとされています。待ちに待った外国人観光客を猛暑でガッカリさせるなど、観光開発力世界一の名にかけても避けなければなりません。
そこで、日本を代表する国際観光都市でありながら、夏の暑さがハンパではない京都と奈良がどんな対策で観光客を呼び込んでいるのか取材しました。
京都の夏といえば、鴨川に床をせり出して涼をとる川床や、嵐山や宇治川の鵜飼でお馴染み。今ではすっかり夏の風物詩として定着し、観光客は猛暑など忘れたように夏の京都に殺到しています。