海外の男子ゴルフツアーが大きな変革期を迎えようとしている。サウジアラビア政府系ファンドが支援する超高額賞金の新ツアー「LIV招待」がロンドン郊外で9日に開幕。1大会総額2500万ドル(33億6000万円)という巨額賞金が飛び交う金満大会で、メジャータイトルを制覇した一部の有力選手が、米ツアー(PGAツアー)の脱退を表明して参戦に踏み切っている。
新ツアーへ参加したのはフィル・ミケルソン、元世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(ともに米国)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)など。ジョンソンは「PGAツアー会員資格を返上し、新ツアーでプレーする。自分と家族にとって何が最善かを考えて決断した」と話している。
新ツアーは今年8大会を開催予定。CEOを務めるグレッグ・ノーマン(オーストラリア)は「ゴルフツアーにフリーエージェントが導入されたのは喜ばしい」とあいさつ。1大会の出場選手枠は48人で個人戦と団体戦(1組4人、12組)で争われ予選落ちはない。3日間54ホールのストロークプレーで、日本からも木下稜介、香妻陣一朗、谷原秀人が参戦する。