諸兄は財布をすられたことがあるだろうか。私は1度だけだがパリで、現地が初めてのポン友からスリが多いからと現金を預かり、後ろポケットに入れた2つ折り財布を地下鉄の中でもののみごとにやられた。
また、映像作家とパリコレクション取材後に夕食を食べホテルに戻る途中に、1人の男が話しかけてきた。フランス語堪能の彼がものの5分ぐらい相手にして別れたが、しばらくしたら彼がジャケットの胸ポケットに入れていた長財布をすられているのに気づいた。おみごととしか言いようがないできごとだった。
イラストレーター・故長沢節先生はスリ対策にパンツの真後ろ内側にポケットを付けそこに現金を入れ、レストランなどで勘定前にトイレに行って取り出していた。前ポケットの小型財布には、すられたり言いがかりをつけられて取られてもいい程度の小銭を入れていた。さすがパリ通の生活の知恵だと思った。
女性は買い物でなく美術館や芝居などに行くときのバッグに、140ミリリットルしか入らない保冷マグ、70グラムの折り畳み傘、2つ折りや3つ折りの小型財布を入れている。小さくかつ軽量な収納の知恵だ。
私もパンツの前ポケットに入る小型財布のいいものがないかと、各種バッグや小物を製造しているポーム(www.e-mono.co.jp)のホームページを見ていたらあった!