米男子ゴルフのメジャー第3戦、全米オープン選手権(16日開幕)の会見が13日に行われ、米ツアーを脱退して、超高額賞金の新ツアー「LIV招待」に移籍したフィル・ミケルソン(52)=米国=が出席。欧米のメディアから集中砲火を浴びた。
新ツアーは、人権問題などで非難されるサウジアラビアの政府系ファンドが資金源であることから、米ツアーはミケルソンら新ツアー参加者に事実上の追放処分を科した。溝は深まり、分裂の様相を呈している。
米ツアーとは主催者が違うメジャーのこの大会にはミケルソンらも出場可能。会見では欧米メディアの批判は激しく、新ツアー関連の質問が相次いだ。2億ドル(269億円)の契約金で参戦したと伝えられるミケルソンは「人権侵害は許されないが、ゴルフには人々を一つにする力がある」とはぐらかした。
予選ラウンドの組み合わせが同日発表され、松山英樹は2011年優勝のロリー・マキロイ(英国)、ザンダー・シャウフェレ(米国)と同組。日本勢は星野陸也、小平智、香妻陣一朗、杉山知靖、出水田大二郎とアマチュアの中島啓太(日体大)が出場する。