日本損害保険協会の船曳真一郎会長(三井住友海上火災保険社長)は記者会見で、悪質業者による火災保険のトラブルに対応するため「協会として人工知能(AI)を使って不正請求を排除する仕組みをつくることについて、各社の理解を得た」と話した。今後データを集約し、不審な請求を検知するツールを開発する。
不正請求をめぐっては、地震などの被災者に不正請求をさせて詐欺に巻き込み、保険金受給後に手数料を請求するなどの手口がある。損保協では、悪質業者のデータベースを共有して支払い時の確認を促している。ツールが稼働すれば各社が請求受付時にもチェックができるようになるという。