映画にドラマにオファーが絶えない。今年の上半期だけですでに連続ドラマ4本の売れっ子。もっと言えば、デビューから12年間、出演依頼が途切れたことがない。
真面目で真摯で丁寧に仕事に取り組む。以前、どこかのメディアで、«30代でも勝負できる俳優になるため、引き出しを増やしたい»などと語っていたが、その努力の成果でもあるのだろう。
で、今の彼、目下、舞台に全力投球中。今月は東京で、7月は兵庫で上演される「室温~夜の音楽~」で主演を務める。
「コロナの影響もあって(舞台は)3年ぶり。早くお客さんたちの前で演じたい。見てもらって初めて成立するのが舞台ですから」と目を輝かせた。
「室温―」は劇作家、ケラリーノ・サンドロヴィッチが21年前に発表し、「鶴屋南北戯曲賞」を受賞したホラー・コメディー。
田舎で娘と暮らすホラー作家の家に集まってくる来訪者たち。その中に12年前の事件の加害者、間宮(古川)がいた―。
「怖いけど笑わせるシーンもある。どうやって笑わせようかと、今、とても悩んでいます」