読者の皆さま、今週もこちらの市民生活にまつわるお話となることを、ご理解頂きたく存じます。
こちらでは、伝統的に6月になるとホリデーシーズンが始まります。
制裁中のわが国が行ける海外旅行先は限られていますが、その中でもトルコは依然として最も人気のあるバカンスの目的地です。
かつては、毎年600万人のロシア人観光客を迎えていたトルコですが、長引くコロナとウクライナでの軍事作戦による制裁からの旅行客の減少により、ここ数年観光業界は大きな打撃を受けていました。
しかし、6月1日以降は海外からやってくる人のPCR検査を撤廃し、外国人観光客の誘致に力を入れています。
さらに、トルコ国内ではロシアの決済システム「ミール」の銀行カードが使える上、多くの観光客を誘致したい観光業界は高いインフレにもかかわらず、ホテル料金を据え置きにしています。
しかし、問題はまだフライト数が少ないため航空券の価格が高いことです。
例年通りロシアの各空港からトルコへのチャーター便が飛ぶようになれば、航空券の価格も下がり、多くの人々が現地へ向かうと思われます。