パドレス傘下3Aエルパソの秋山翔吾外野手(34)の退団が15日(日本時間16日)発表された。
今後について秋山は「何週間も待って状況が大きく変わるとは思えない。まだ米国で戦いたい気持ちはある」と米球界を最優先の方針。しかし、「数日後には日本に戻ることも含め、次の決断をする」と来週半ばまでをリミットに決める考えを明かした。
レッズを戦力外となった秋山は5月9日にエルパソに合流。16試合で打率・343、3本塁打、21打点で、新型コロナウイルスに感染したため、6月3日を最後に出場していない。エルパソとは15日をめどにメジャー昇格できるかどうかを判断する契約で、「(メジャーに)上がれなかったことについてきちんと説明を受け、納得している。ここでいったん、区切りをつけるということ」。地区首位を争うパドレスに空席はなかった。
古巣の西武・渡辺久信GMは秋山について「記事を見て知った。今後の動向を見守りたい」とコメントするにとどめた。オフには西武の球団施設で自主トレを行うなど、良好な関係を維持しているが、秋山は周囲に「自分が戻ることで、面白くないと思う人がいるんじゃないか」と漏らしていたという。
西武時代の秋山は、ラジオ中継で自分の打席のときに、どんなことが話されているかをチェックするほど、かなり神経質な性格として知られる。3年契約23億円を得てFAで出て行った自分が出戻ってきたら、元同僚がどう思うかを気にしているようだが、他球団も名乗りを上げる可能性もある。