ビークルファンは、いわゆるファブレス企業。自社工場を持たず、日本市場に合わせた海外製品の改良や企画・設計したEVの製造を外部に委託している。起業のきっかけは、松原さんが大手ハウスメーカーの営業マンだった2008年に、中国・上海で電動キックボードの配達員を見かけたこと。「乗りものにも電気の時代が来る」と直感して、日本で電動キックボードの販売に着手。小型電動モビリティーへとラインアップを広げてきた。
高齢者向けの歩行補助EVなども販売する松原さんは「世の中にない乗り物をつくりたい」と話す。下町発のEV、これからも要注目だ。 (ライター 篠原知存)