6月19日は父の日だが、母の日の市場規模が1200億円超なのに父の日は400億円余とちょっとさびしい。私は子供から缶ビールを1ケース、家人からモンブランとチョコレートケーキ各1個というのが毎年のこと。そのお返しにまず父権の誇示と、これから何かいいことが返ってくるのを期待する下心もあり奮発している!
今年は早くから山口県下関市でデザイン事務所を主宰し活動している浜井弘治さんの製品と決めていた。デザイナーの誰かが地方の伝統素材や技術を見つけると、それに追従するデザイナーが多いが、長いお付き合いをせず1シーズンだけというのがほとんど。これでは地方の産地や工場は突如スポットを当てられ、利用され、使い捨てにされたのと同じ。伝統素材や技術は衰退してしまう。
浜井さんは第61回装苑賞を受賞→テキスタイル会社のみやしん→三宅一生デザイン事務所を経て独立し東京で活躍した後、デニム&ワークウエア開発のためデニム産地の下関市に拠点を移したのが2006年。以来、地方の産地や工場と組み新しいものを開発し発信しているが、そういうデザイナーを応援したいと思っている。