岸田首相と安倍元首相の火種に!? 「もう決まっております」防衛省事務次官人事で波紋 安倍政権の首相秘書官、官邸が蹴る1/1ページ

鈴木敦夫氏
鈴木敦夫氏

政府は17日の閣議で、防衛省の島田和久事務次官(60)を退任させ、後任に鈴木敦夫防衛装備庁長官(60)を充てる人事を決めた。島田氏は第2次安倍晋三政権で首相秘書官を務めた人物。岸信夫防衛相は、年末までに「国家安全保障戦略」や「防衛計画の大綱」など戦略3文書の改定があるため島田氏の続投を打診していたが、官邸が蹴ったかたちだ。今後、岸田文雄首相と、安倍元首相の火種になりかねない。

「もう決まっております」

岸田首相は16日午後、議員会館にある安倍事務所で、島田氏の人事について、安倍氏にこう説明したという。産経新聞が17日朝刊でやりとりを報じた。

島田氏は、安倍首相時代に6年半も秘書官を務め、安倍氏や岸氏らの信頼が厚い。日本を取り巻く安全保障環境の悪化を受け、防衛費増額の旗振り役を務めてきた。在職2年を迎えるため交代させるというが、そう単純な話ではなさそうだ。

政府は7日に閣議決定した経済財政運営の指針「骨太の方針」で、「防衛力を5年以内に抜本的強化する」と記し、NATO(北大西洋条約機構)がGDP(国内総生産)比2%以上の防衛予算を目標としていることも盛り込んだ。

この閣議決定にあたっては、安倍氏側と政府が暗闘を繰り広げた。自民党の積極財政派と財政規律派、防衛省、財務省、公明党などが牽制(けんせい)・火花を散らし、最終的に安倍氏がほぼ納得する内容に落ち着いた。

島田氏の交代劇は、その余波なのか。

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