「在宅医療の名医」を紹介する連載の3回目は、宇都宮市を中心に、「在宅医療はあきらめの医療ではない」をスローガンに医療提供を展開する「さつきホームクリニック」理事長の月永洋介医師をご紹介したい。
最初は「何となくカッコイイから」と思って医学部に進んだが、大学進学直後に父親を亡くし、医療と真剣に向き合うようになる。
悪性と良性の両方の疾患が診られる、との理由から泌尿器科に進み、がん治療を中心に臨床の最前線に症例を積んでいく。
「ちょうどロボット手術が導入され始めた時期でもあり、今後はがん治療の集約化が進むだろうと考えた。当時〝がん難民〟の受け皿が圧倒的に不足していたことから、在宅緩和ケアに特化したクリニックの開業に踏み切りました」