キックボクシング頂上対決の「THE MATCH2022」(19日、東京ドーム)は、RISE世界フェザー級王者の那須川天心(23)が、K―1スーパーフェザー級王者の武尊(30)に5―0の判定で勝利。格闘技ファン注目の一戦は、高額の観戦チケットと有料配信で〝50億円興行〟となった。
両者が対戦を熱望し、7年越しで実現したカードは、3分3ラウンド、契約体重58キロ。天心が1ラウンド終了間際に左のカウンターでダウンを奪うなど終始攻め込んだ。戦いを終えた両者は抱き合って健闘を称え、ともに涙を流した。
天心は「解放されました。すべて終わったなという感じです。負けたらマジで死のうと思っていた。動画に遺書を撮っていた。次の日をやっと迎えられる。心の底からよかった」と勝利の味に浸り、キックボクシング42戦全勝でプロボクシングへ転向する。
武尊は「この試合を実現するために動いてくれた人たち、支えてくれた人たち、対戦相手の天心選手に心から感謝しています。ファンやK―1ファイターには心から申し訳ないなと思っています」と声を絞り出し謝罪した。