東京・赤坂にあった高須クリニック東京院は、今年4月から銀座に移転している。キラリトギンザというビルの11階。ワンフロアをまるまる借りられたから良かったよ。
新しいクリニックの内装デザインについては、高須英津子先生にお任せした。高須家の三男・幹弥の妻で美容皮膚科の専門ドクター。ボクの世代がやると若い人の感覚と違ってきてしまうから、とんがった仕様でもいいから思うようにやってみなさいってお願いしたの。
ボクからは、ウイルスが空気を介して広がる「エアロゾル感染」に対応するための機械を導入したいという要望だけ出させてもらった。スタッフや患者さんを守るために入れておきたかったんだ。
赤坂の国際新赤坂ビルに高須クリニックを開設したのが1981年だから、長いことお世話になった。ビルは再開発計画に伴い、建て替えられる予定だ。さらに巨大な施設ができるのかな。赤坂は昔のような華やかな夜の街というイメージはなくなってきたし、新型コロナウイルス禍のダメージも大きい。再開発で活気が戻るといいんだけどね。
移転先の候補地は他にもいくつかあったんだ。ホテルの中で開業するプランもあってね。交渉は途中までうまく進んでいたんだけど、結局は頓挫してしまった。