昭和歌謡の職人たち 伝説のヒットメーカー列伝

作曲家・中村八大さん(2) ジャズ演奏も似合う「上を向いて歩こう」  日本人が作った歌が世界に通用した第1号1/2ページ

坂本九さんのソフトな歌声も曲にマッチした
坂本九さんのソフトな歌声も曲にマッチした

1980年9月、米ニューヨークのセントラルパークで行われたサイモン&ガーファンクルのフリーコンサートに友人と行った。

そのとき、ハーレムに近いブロードウェーに位置するアパートを借りていた。夜8時に部屋に着き、窓からニューヨークの夜景を見ながらラジオをつけた。

しばらくすると、ジャズのコンボバンドの演奏が始まった。メロをとるマリンバはサックスとの絡みもあり、気持ちが和らいだ。どこかで聴いたことのあるメロディーだと、よく聴くと「上を向いて歩こう」だった。

「SUKIYAKI」というタイトルで、63年に全米で発売されると、全米チャートの79位に初登場。5週間後には1位に輝くと、ミリオンセラーとなりゴールド・ディスクを受賞した。人気は英国やドイツ、北欧までに広がり、世界のヒットソングになった。

この曲はニューヨークの夜景にもピタリとハマる曲だ。日本では感じなかったロマンチックでセクシーな音楽にも聴こえてくる。

野球でいえば、メジャーでホームランのタイトルを取ったような快挙だ。日本人が作った歌が世界に通用した第1号なのだ。作曲は中村八大さんである。

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