4勢力が暗闘するロシア大統領府 プーチン大統領〝降ろし〟の策謀 穏健派、急進派、野党・反体制派に加え自身で後継指名の「院政」も2/3ページ

もう1人が元首相で、2008年から12年にかけてプーチン氏が首相を務めた際に大統領だったドミトリー・メドベージェフ氏だ。

08~10年に副首相を務めた現モスクワ市長のセルゲイ・ソビャニン氏の名前も浮上する。

中村氏は「キリエンコ氏は、西側の制裁による国家財政や生活水準の悪化を懸念する文章をメディアに出して削除されたとの情報もある。プーチン気取りのメドベージェフ氏より、キリエンコ氏が頭角を現せば、欧米的なリベラルに近い政権になるかもしれない」と指摘する。

こうした「穏健派」に対し、「急進派」の動きもある。ウクライナ国防省情報総局はフェイスブックで3月、「反プーチン」のビジネスや政治エリートが、連邦保安局(FSB)のアレクサンドル・ボルトニコフ長官をプーチン氏の後継者と考えていると発信した。

「クレムリンの内政担当者も、当初、侵攻に反対していたとされるボルトニコフ氏を推す向きがあるとの情報もある。国内秩序を引き締め、空気を一変させるシロビキ(治安・諜報機関出身者)待望論だ」と中村氏は解説する。

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