24年ぶり円安&物価高が参院選直撃 日経平均は続伸だが…円売りに拍車 賃上げが値上げに追いつかず、有権者の生活実感はいっそう厳しく1/1ページ

一時1ドル=136円台を付けた円相場のモニター=22日
一時1ドル=136円台を付けた円相場のモニター=22日

22日の外国為替市場で円相場は一時、1ドル=136円後半まで進み、約24年ぶりの円安ドル高水準を更新した。食品など輸入品や電気・ガス料金のさらなる値上げで家計への負担は一段と大きくなることが予想され、この日公示された参院選を直撃しそうだ。

同日午前の東京株式市場は円安による企業業績の改善を見込んだ買いが入り、日経平均株価は続伸して取引された。

日本経済全体にはプラス面も大きい円安だが、6月の円の対ドル下落幅は7円を超えており、投機筋も流入して円売りに拍車がかかっている状況はやはり普通ではない。

大手企業の夏のボーナスは、昨年夏に比べ13・81%増と伸び率は1981年以降で最も高くなったものの、コロナ禍前の水準には届いていない。

ましてや賃上げが値上げに追いつかない中小企業や値上げを転嫁できない自営業者、年金生活者ら大半の有権者の生活実感は厳しくなる一方だ。

円安を止める近道は日銀が金融緩和をやめて利上げすることだが、景気や雇用の悪化、変動ローン金利の上昇を招き、生活はもっと悲惨なことになる。政治の側の手当てが必要な場面だ。

政府は節電家庭へのポイント付与や自治体の生活困窮者支援などを後押しする交付金の増額を新たに打ち出すが、岸田文雄首相は消費税の減税には否定的だ。野党側は消費税減税や給付金などを打ち出している。

1998年10月以来の円安水準となったが、同年夏の参院選では当時の橋本龍太郎首相の所得税減税をめぐる発言が迷走し、与党は大敗した。今回の参院選は有権者はどんな判断を下すのか。

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