「慢性腎不全」治療最前線

「移植」「血液透析」「腹膜透析」の選択肢 メリットとデメリットも1/2ページ

定期的な通院が必要な血液透析
定期的な通院が必要な血液透析

人間が生きていくうえで不可欠な臓器である腎臓。その機能が低下する腎不全に、いくつかの治療法があることに前回触れた。それぞれの治療法のメリットとデメリットについて、埼玉医科大学教授の専門医、中元秀友医師が解説する。

機能が低下した腎臓の機能を代替する治療を腎代替療法と呼び、この治療法には大きく「透析」と「移植」の2つがあります。

移植はその名の通り、健康な腎臓をドナーから移植するもので、移植が成功すると健常な腎機能の60~80%の機能が維持できる、非常に効果的な治療法です。

しかし、ドナー不足もあり、なかなか思うように進んでいないのが実情です。

一方、現状で腎不全患者の大多数が受けている治療が透析です。皆さんも「人工透析」という言葉を耳にしたことはあると思いますが、じつはこの透析には2つの方法があるのです。

一般的に透析と聞いて思い浮かべるのは、週に3回程度クリニックに行き、4~5時間にわたってベッドに横たわり、腕から抜いた血液を機械で濾過(ろか)して、再び体内に戻す治療法でしょう。これを「血液透析(HD)」と呼び、日本の腎不全治療のおよそ95%がこの治療によって行われています。

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