前週のFOMC(米連邦公開市場委員会)で1994年以来の大幅利上げと主要政策金利が0・75%引き上げられた。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、7月のFOMCでも大幅利上げに動くことを示唆し、インフレ抑制対策を強化する。金融引き締めによる米国景気への悪影響が懸念されるが、不透明要因が明らかになったことで、米国株式市場は短期的なアク抜け感が広がる期待が広がっている。
次の米国経済指標で重視されるのは、22日発表の消費者信頼感指数(CPI)と30日発表の個人消費支出(デフレーター・PCE)とみられている。
一方、国内では都道府県が実施する旅行割引「県民割」の適用対象を7月前半から全国に広げると岸田首相が15日に表明。新型コロナの感染拡大から取られていた行動規制も解除が進み、外食、旅行・レジャー、小売り・百貨店関連企業の月次売上高が一段と回復してきそうだ。
ウエディング関連もその恩恵を受ける企業群だ。特に1件当たりの消費支出が大きいウエディング関連は回復期待が大きく、リオープン(経済活動の再開)関連の花形業種と言える。
ハウスウエディングの草分け的存在で、式場直営婚礼店63店舗(今年3月末)を全国展開する東証プライム「テイクアンドギヴ・ニーズ」(4331)は、ウエディング関連の大手企業として、株価の浮揚力も高まる期待が大きい。
業績は前期に黒字復帰を果たし、今3月期連結業績は売上高435億円(前期比10・2%増)、営業利益30億円(同43・6%増)、経常利益24億円(同55%増)、当期利益25億円(同33・1%増)と2ケタ増収増益予想。当期利益はコロナ前2019年3月期水準を上回ってくる。