ヒーローものはだれしも一度は夢中になったことがあるであろう。スーパーマン、バットマン、さらには名探偵ホームズもその部類に入れてもよいかもしれない。これらの物語の特徴は、主人公とアシスタント(相棒)という関係性である。
それに対して、ワンピース、ゴレンジャーなどの物語は「チーム」を中心として進んでいく。最近の日本の音楽グループは「AKB」「EXILE」のように、チームのものが多い。
もちろん例外はあるが、このような差異ができるのは、欧米と日本との文化の差が大きな原因だと考えられる。欧米企業では、マネジャーには個室が与えられ、個人秘書(アシスタント)が付くのが一般的だ。それに対して日本では、役員でも大部屋で執務するケースが珍しくない。
個人プレー優先の欧米とチームプレー優先の日本というわけである。しかし、それだけではない。マネジメントの神様と呼ばれるピーター・ドラッカーは「知識社会」の到来を主張するが、知識社会では知識が重要な資源であり、その知識を相互に交換してより良いものにしていくことが重要である。
一人の知識などたかが知れているが、「集合知」は計り知れない力を持つ。