「慢性腎不全」治療最前線

腎代替療法で注目される「腹膜透析」 血液透析に比べて、食事の面でのカリウム制限が緩やか1/2ページ

腹膜透析のイメージ
腹膜透析のイメージ

腎臓の機能が低下した時に取られる治療法に「腎代替療法」がある。中でも日本では機械で血液を濾過(ろか)する「血液透析」が主流だが、ここに来てもう一つの透析方法である「腹膜透析」が注目されている。その理由を埼玉医科大学教授の中元秀友医師に聞いた。

多くの人が「人工透析」という言葉から連想するのは、「血液透析(HD)」でしょう。

週に3回程度透析クリニックに通院し、1回あたり4~5時間ベッドに横たわって受ける透析です。現在日本で行われている腎代替療法のじつに95%がこのHDで占められており、「透析は煩雑なもの」「時間を取られるもの」というイメージを持たれる原因となってもいます。

これに対して、新しい透析方法として注目されているのが、「腹膜透析(PD)」です。

腹腔内に透析液という液体を注入しておくと、腹膜を通して血液中の老廃物が透析液に移動し、これを排出することで血液を濾過する仕組みです。

透析液の交換は自宅や職場などで自分自身で行うことができます(30分程度)。交換さえ済めば健康な人と同じように活動することができるのです。

PDはHDに比べてカリウムを除去する効率が高いので、食事の面でのカリウム制限が緩やかな点も、患者さんにとってはメリットといえるでしょう(この点は次回さらに詳しく説明します)

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