日本の解き方

金融政策による為替維持は国内雇用を犠牲にする手段 「国際常識」から逸脱している2/2ページ

それを明確にするために、金融政策はインフレ目標(インフレ率と失業率は裏腹の関係であるので、雇用の維持が目標ともいえる)に従って行われる。もちろん、このインフレ目標の中には為替相場の維持は含まれていない。

逆にいえば、金融政策を為替維持のために使うというのは、国内雇用を犠牲にすることだ。為替維持のために金利引き上げを行えば国内経済に打撃を与え、ひいては国内雇用の確保ができなくなるからだ。

本コラムでも紹介したルーブル維持のためにロシアが国内金利を上げたのはその好例だ。韓国でも、ウォン維持のために早すぎる金利引き上げがあったが、それは結局、韓国経済のためにならない。

さすがに、今の日銀ではロシアのように非常識な金融政策は行われていない。繰り返すが、金融政策を為替のために使うというのは、かなりの非常識だというべきである。

マスコミ論調もこうした国際常識から逸脱しすぎている。先進国がなぜ変動相場制なのか、金融政策はインフレ目標なのか。そもそも論をしっかり説明すべきだ。(元内閣参事官・嘉悦大教授)

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