ロシアによるウクライナ侵攻開始から4カ月が経過したが、激しい戦闘が続いている。大量破壊兵器が使われる懸念もあるなか、核シェルターの製造・販売などを行うワールドネットインターナショナル(東京都港区)には問い合わせが殺到しているという。どんな人が購入し、普段はどう使用しているのか。
「ウクライナ侵攻があった2月下旬以降、問い合わせが例年の15倍、受注は売り上げベースで例年の7倍程度にふくれ上がっている」と中嶋広樹社長。
同社は放射性物質や生物兵器から身を守るため、外より気圧が高い「陽圧」にする濾過(ろか)フィルターを部屋に設置する簡易的なものや、防爆・耐震機能の付いた鉄製シェルター「最後の砦」、地下設置型核シェルターなどを扱う。
簡易的なシェルターは327万8000円からで、3~4時間の工事で設置できる。鉄製シェルターは780万円からで、納期まで3カ月半程度かかるという。
中嶋氏は「有害物質からのみ防御したいと考えるお客さまは簡易型で、直接的な爆風などから守りたいという人は鉄製や地下型シェルターを選ぶ。最速1・2秒で陽圧を行うことができるため、全国瞬時警報システム(Jアラート)が鳴ってからでも命を守ることができる」と話す。