今回は「関関同立」(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)の現役「実」合格者数ランキングを分析する。実合格者数とは、同一人物が複数の学部に合格しても、1人としてカウントした数値のことだ。
各学校に現役の実合格者数調査を行い、回答があった1636校を集計した。大学の付属・系属校などは除き、実合格者数が多くても回答していない学校もある。数値には一般選抜以外に、学校推薦型選抜や総合型選抜も含まれている。
最初に、1人の受験生が平均して同じ大学でいくつの学部に受かっているのか、大学別の実合格率(延べ合格者数÷実合格者数)を見ておこう。
最も低いのは同志社大の1・4。1人当たり、1・4学部に合格している計算になる。以下、関西学院大が1・6、関西大と立命館大が1・7。近年、入学者に占める割合が高くなっている学校推薦型選抜や、総合型選抜の実合格率は1・0倍で、実合格率を押し下げるが、その点を勘案しても低い数値だ。