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弾道ミサイル迎撃の「最後の砦」 落下地点の近くへ移動することで迎撃率を高める 改良型地対空誘導弾「PAC―3MSE」1/2ページ

高高度で弾道ミサイルを撃墜可能となったPAC―3MSE
高高度で弾道ミサイルを撃墜可能となったPAC―3MSE

日本は、弾道ミサイルから領土を守るため、2段階の迎撃システムを構築している。

発射台を撃ち出された弾道ミサイルは、大気圏外へ向けて上昇途中で、ブースターと分離。弾頭は、そのまま宇宙空間を慣性飛行する「ミッドコース・フェイズ」となる。この時点で、海上自衛隊イージス艦が対空ミサイル「SM―3」を発射し、宇宙で破壊するのが第1段階だ。

米側は「ミッドコース・フェイズ」での迎撃率は約80%と見積もっている。かなり高確率で破壊できるとしているが、20%は撃ち漏らすことになる。さらに、敵が複数の弾道ミサイルを発射していけば、迎撃率は下がっていく。

SM―3を逃れた弾道ミサイルは、宇宙から目的地へと落下する「ターミナル・フェイズ」へ。この時点で迎撃できなければ、領土のどこかが被害を受ける。

ここで「最後の砦(とりで)」となるのが、航空自衛隊の地対空誘導弾「パトリオット(PAC―3)」である。現在配備を進めているのは、改良型地対空誘導弾「PAC―3MSE(Missile Segment Enhancement)」だ。PAC―3能力向上型と表記されることもある。従来型のPAC―3よりも高高度で撃墜することが可能となった。

新旧タイプは、ミサイルが収容されているランチャーの形状が大きく異なるので、容易に見分けられる。従来型は、大きな長方形のランチャー内に4発収容されている。一方、MSEは、小さなランチャーに1発ずつ収容されている。

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