「7・10参院選」には、過去最多181人の女性が立候補している。全体に占める割合も33・2%と過去最高だ。女優や文化人、キャリアウーマンなど、さまざまな分野で輝いてきた女性候補が支持拡大を訴えている。「東西の激戦区」である神奈川選挙区(改選定数4+欠員1)と、京都選挙区(改選定数2)で戦う2人を取材した。
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「がん対策が充実するまで、やり続けなければならない」「誰かが立ち止まっていたら、『何がお困りですか』『一緒に歩いていきましょう』と手を差し伸べる政治家が1人くらいいてもいい」
自民党現職の三原じゅん子氏(57)は、神奈川県内での街頭演説でこう訴えた。元女優だけに知名度抜群で、多くの聴衆が集まった。
3期目を目指す選挙戦。不妊治療への保険適用や、こども家庭庁創設などの実績に加え、安全保障政策、景気対策なども幅広く訴えている。
神奈川選挙区には、過去最多22人が出馬した。
それだけに、「全国で一番難しく、厳しい選挙区だと知っていただきたい」「毎日毎日18日間、倒れても倒れても、何度でも立ち上がって走り続ける」と語った。
22日の出陣式には、地元選出の菅義偉前首相や小泉進次郎県連会長、歌手の麻倉未稀氏らも駆け付けた。