先週のこの連載で、最後に「新潟はごはんも酒も魚も肴もうまい。楽しみだ」と書いた。そして新潟に行ったわけだが。
新潟の講演会場に行って、その控室で出たお昼が、これだ。ああ、新幹線で駅弁を買わず、カレーパンだけにしておいてよかった。
「五目釜めし弁当」。値段知らない。でも豪華な包装はない。普通の弁当屋さんの弁当という感じ。だけど。
まずは、写真見てください。お惣菜詰合わせ付き。酒は別。
すごくいろんなものが入ってるんだけど、どこかおとなしく控えめな美しさだと思いませんか。
京都とか金沢とか、あるいは名古屋の弁当だったら、見た目にもっと「わぁ!」という豪華さを演出しそうなのに。
でもよく見ると、釜めしは、鮭、海老、帆立、筍、椎茸の五目がきっちり入っている。食べてみると、そのそれぞれがしっかりおいしく、米がうまいから、まとまりがすばらしい。三つ葉も新鮮で、すごく効いてる。一口一口、しみじみ旨い。