医療 新世紀

子供が長時間見ない環境づくりを 惨事報道の視聴とメンタルヘルスの関係1/3ページ

重村淳・目白大教授(共同)
重村淳・目白大教授(共同)

災害は体だけでなく心の健康にも影響を及ぼす。長期化する新型コロナウイルス流行に加え、最近ではロシアのウクライナ侵攻がもたらす心理的ストレスが懸念材料。特に心配なのが、過去のトラウマ(心的外傷)体験や精神疾患を抱える人、そして幼い子供たちだ。専門家は「子供らをストレスから守る工夫が必要だ」と話す。

▽怒りで悪化

惨事報道とメンタルヘルスの関係を示す研究は多い。2001年の米中枢同時テロでは、ビルから落下する人をテレビで見ると心的外傷後ストレス障害(PTSD)やうつ病になりやすかった。13年の米ボストンマラソン連続爆破テロでは長時間のメディア報道を見ていた人ほど高い急性ストレス症状を示した。

11年の東日本大震災で活動した災害派遣医療チーム(DMAT)の隊員は、被災地での経験に加えてテレビの災害報道に4時間以上さらされるとストレス障害のリスクが高まった。

目白大の重村淳教授(精神医学)は「災害というと日本では地震や台風などを考えがち。ただ海外では戦争や原発事故、航空機事故も災害に位置づけられる」と話す。「戦争などの人為災害では加害者への怒りや憤りが加わって症状が悪化し、治療が難しくなることがある」と指摘する。

健活手帖

zakスペシャル

主要ニュース

ランキング

  1. 長期政権を見据えた布陣も…岸田新内閣の〝火種〟 高市氏と河野氏を「封じ込め」 林外相留任に有本氏「納得いかない」

  2. 安倍晋三元首相の政策後継者 保守路線は高市早苗氏、外交は萩生田光一氏が受け継ぐか

  3. 外相&防衛相に〝米国が重大警戒〟あす内閣改造 門田氏「米高官は林氏と距離、高市氏外せば世界に誤ったメッセージ」有本氏「見せかけの友好は通用せず」

  4. 中国へ配慮が目立ち…韓国・尹政権の「二股外交」 識者「韓国は潮流に逆行、このままでは孤立」

  5. 【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】ペロシ氏訪台と中国の激烈反応 弾道ミサイルEEZ着弾、岸田首相はなぜ当日声明を出さない?〝薄い反応〟の日本政府とメディア

  6. 【日本の解き方】ペロシ氏のアジア歴訪で判明、台湾侵攻の野望隠さぬ中国と米国の民主主義防衛の本気度

  7. 安倍氏の国葬にオバマ氏ら出席へ マクロン氏、メルケル氏も検討 プーチン大統領は欠席の見通し

  8. 加山雄三、ラストショーに向けて 40日続いた“言葉が出ない日々”からの壮絶リハビリ

  9. 【サクラと星条旗】拡大する日米間のギャップ 最高のプレーのために常に最新技術を追求するMLB 佐々木朗希の育成・起用法の背景に米国流スポーツ科学

  10. 「ビーチ・ボーイズ」伝説のリーダーの謎に迫る 全盛時代を知らない世代も感動必至 12日公開「ブライアン・ウィルソン」

ピックアップ連載

連載一覧へ

最新特集記事

特集一覧へ