85歳、歌えるうちに辞める…。歌手で俳優の加山雄三が年内でコンサート活動から引退することを明らかにした。
「85歳まで歌えていることが類いまれで、芸能人としての生命力が強いということです。今春、ラジオパーソナリティーの大沢悠里さんが地上波ラジオ番組出演に幕を降ろしましたが、そのときも周囲に『しゃべれるうちに身を引くんだ』と漏らしていました。引き際にはその人の美学が出ますが、加山さんのように執着しないのはかっこいいですよね」とスポーツ紙の若手記者。
音楽業界関係者からは、こんな声も聞こえてきた。
「加山さんの場合、年齢的に適切な判断ですが、ライブ活動休止は周囲の仕事がなくなることを意味します。単発であれツアーであれライブはミュージシャンや音響スタッフの仕事の場。加山さん関連のスタッフは、新たな活動の場を探すことになります」
話は音楽業界のコンサートへの取り組みに及ぶ。
「サザンオールスターズがライブで大量のバックダンサーを使いますが、あれこそが音楽業界全体を活性化させ、仕事の場を創出する取り組み。コロナが落ち着いてきましたから、この夏はフェスも開催される。久しぶりに派手に、やってもらいたいものですね」(業界ウォッチャーX)