「彼女はご主人と死別して10年。子育てが一段落したのを機に、私の所属するテニスサークルに5年前に加入。結婚を意識するようになって3年になります」
そう話すのは、東京都国分寺市のSさん(49)。お相手のB子さんは50歳。2人の関係は、サークル仲間もB子さんの2人の子供も公認だったと明かす。
「B子さん親子の関係は良好で、まるで友達のような仲の良さ。サークルの打ち上げにも家族ぐるみで参加して、みんなと打ち解けていました」
しかし、そんな母子の仲の良さがあだとなり、Sさんの婚活は順風満帆とはいい難いものになったと当時を振り返る。
「どちらかというと母親が息子離れできないでいたんです。本人は否定しますが、息子が恋人みたいな存在になっていましたし、息子も世界が狭いというか、同世代の女性とデートなんてことがなかったんです」
そこでSさんは一計を案じた。息子を釣りや山登り、キャンプといったSさんの趣味のフィールドに呼び込み、息子の世界を広げることに力を注いだのだ。