編集局から

〝身内〟に抜かれるという前代未聞の不始末に…1/1ページ

東京都文京区の女性(23)が失踪し、茨城県常陸太田市の林道脇で遺体で見つかった。逮捕監禁容疑で逮捕された男(33)が死体遺棄容疑で再逮捕され、本丸の容疑に徐々に近づいているようにみえる。

ある日、突然、知り合いが消える―。事件が疑われる失踪事件は、かつては警視庁捜査1課強行(殺人)班2係という部署が投入された。俗称「2係(ニガカリ)」。捜査員や記者の間では、「穴掘り」ともいわれる。殺された被害者は、なぜか埋められることが多いからだ。

今では監視カメラで被害者の足跡を追うことが可能となり、同時に犯人の行動確認もできる。一昔前は、ニガカリが失踪者の周辺に秘密裏に接近し、関係者を洗い出して犯人逮捕に結びつける。すべては秘匿捜査で行われる。犯人側に捜査が分かると、証拠隠滅を図られ、事件化できないからだ。マスコミも情報をつかむと、捜査1課長と〝司法取引〟をし、犯人が逮捕されるまで書かないという不文律があった。ただ、課長も逮捕の際は、その社に〝抜かせる〟という便宜を図る。

殺人事件ではなかったが、「サザエさん」を遺した長谷川町子さんの遺骨が東京・多磨霊園から持ち出され、金銭を要求される墳墓盗掘事件が起きた。ニガカリは秘匿捜査を続けていたので、記者はその情報を知らなかった。その特ダネを書いたのは他紙ではなく、僚紙のサンケイスポーツ。〝身内〟に抜かれるという前代未聞の不始末に、当時の警視庁キャップから嫌というほど怒鳴られた。(光)

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