長野選挙区(改選定数1)には6人が立候補している。ただ、元TBSキャスターで2期目に挑む立憲民主党現職の杉尾秀哉氏と、タレントで自民党新人の松山三四六(さんしろう)氏が激しく競り合っている。
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自民党関係者は、次のように明かす。
「松山氏は出馬表明直後、一部週刊誌で醜聞が報じられた。松山氏は完全否定したが、スタートダッシュでつまずいた。ところが、もともと地元ラジオなどで人気抜群で知名度はある。公示日には、歌手の松山千春さんが『弟のような存在だ』と応援に入った。さらに内助の功よろしく、妻でタレントの網浜直子さんと二人三脚で県内を走り回っている」
では、現状の情勢はどうか。野党系県会議員が眉をひそめる。
「当初こそ、全国的な知名度に加え、『民主王国』といわれた長野だけに杉尾氏が頭一つリードしていた。ところが、自民党が組織をフル回転して、徐々に差を詰めている。今はどちらが勝つか分からない」