〝文在寅氏狩り〟韓国・尹大統領 北朝鮮軍による射殺事件、救助指示を出さなかった「疑惑の6時間」にメス 原発、地方選や土地投機疑惑などにも1/3ページ

前政権の追及姿勢を強める尹大統領(共同)
前政権の追及姿勢を強める尹大統領(共同)

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が「文在寅(ムン・ジェイン)前大統領狩り」を進めている。2020年に北朝鮮軍が韓国人男性公務員を射殺した事件で、前政権が北朝鮮に配慮して事実をゆがめた疑いがもたれ、文氏の「疑惑の6時間」も浮上している。尹氏は文氏の脱原発政策を痛烈批判し、さらに前政権下で情報機関が行った人事の不当性についても徹底的に洗い出す方針だ。

韓国の文在寅大統領(UPI=共同)
韓国の文在寅大統領(UPI=共同)

20年9月21日、違法漁業を取り締まる船に乗っていた韓国の40代の男性公務員が行方不明となり、黄海の北朝鮮側の海域で翌日、北朝鮮軍に射殺された。北朝鮮軍は海に油をまき遺体を焼いたとみられ、韓国軍は当初、「蛮行」と強く非難した。

ところが韓国海洋警察は1週間後の29日、「男性が自ら北朝鮮に渡ろうとした」とする中間捜査結果を発表した。当時大統領だった文氏に射殺事件の報告が上がる直前、米ニューヨークでの国連総会では文氏が南北協力を訴えるビデオ演説が流れていた。前政権は「亡命しようとした男性にも原因があった」と、早々に事件の幕引きを図った疑いがある。

与党「国民の力」によると、韓国軍は20年9月22日午後3時半に公務員男性が北朝鮮軍に発見されたという機密情報を入手し、午後6時半ごろには文氏にも報告されていた。男性が射殺される3時間前だったが、救助指示を出さなかったとされ、中央日報などは「疑惑の6時間」と報じている。

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