「レギュラーツアーは2戦目なのでよろしくお願いします」。ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップbyサトウ食品の練習日に若手選手から丁寧なあいさつを受けた。黒﨑蓮、23歳だった。かつてのドラコン王・白石達也さんに似た風貌で身長170センチ、体重94キロの巨漢タイプ。昨季同様に今季も下部ツアーが主戦場だという。
コロナ禍によって電動セルフカートでのプレーが認められるようになったが、黒﨑はセルフバッグでラウンドしていた。「電動セルフカートを使ったことがありませんし、コースはフラットなので」という返答だった。
ツアーデビュー戦では予選2日間73・74の118位タイに終わったとのこと。「緊張しっぱなしでした。あれから1年、どれだけ成長できたかがわかると思うので楽しみです」と黒﨑は眼鏡の奥の瞳を輝かせた。「応援するから頑張って」と送り出した初日に66をマーク。4位タイの好発進を遂げた。2日目68(3位タイ)、3日目69(5位タイ)と好位置をキープし、最終日は首位と4打差の通算13アンダーでスタート。後半10番ホールで4つ目のバーディーを奪い、10位以内にいるのを速報版で俺は知った。